ミヤザキファーム 宮崎 修太様

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ミヤザキファームについて

65年続くミヤザキファームの3代目農家である宮崎修太様は「農業者大学校」で4年間勉強を経て就農されました。

販売もほとんど契約にて出荷対応しております。

農業法人ではない個人農家の在り方の一つとしてご一読ください。

ミヤザキファーム

宮崎 修太様

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Q、ミヤザキファームの創立は何年ですか?

A、65年前に祖父が農業を始めて、僕で3代目になります。

Q、社員数(社員とアルバイト数、研修生の数)を教えて下さい。

A、社員が僕含めて3人、パートが4人です。

Q、宮崎様が農業を始められたきっかけを教えて下さい。

A、学生のときに全国6か所くらいの農家さんで3ヶ月から半年、住み込みで研修して農業の魅力を感じたことが一番のきっかけです。家業だったこともありますが、いろんな農家を見させてもらったことが大きいですね。

Q、宮崎様の経歴を教えて下さい。

A、品川にある日本農業経営大学校の前身である「農業者大学校」に4年間通ってから就農しました。

Q、ミヤザキファームの栽培作物を教えて下さい。

A、ミニトマトと春メロンです。

Q、ミヤザキファームの栽培面積を教えて下さい。

A、140aです。ビニールハウスが5ヶ所にあって、全部で20棟あります。

Q、ミヤザキファームが農業生産以外で行っている他事業について教えて下さい。

A、ありません。

Q、宮崎様が農業を行う上で最も気になることは何ですか?

A、人材と生産管理です。

Q、その理由をおしえてください。

A、今後、規模拡大をしようと思っています。しかし、パートさんが高齢化しているので、持続的に農業を営んでいくためにも新しい人材が必要です。また、生産管理も目が届かない部分が出てくると思うので、そこの仕組み作りが必要だと感じています。

ミヤザキファームの人材育成について

Q、ミヤザキファームの平均勤続年数はどのくらいですか?

A、社員は今年から雇っています。パートさんは面積が増えるたびに雇っているので、長い人で20年、次の人で10年、さらに次の人で3年勤めています。

Q、ミヤザキファームの社員の平均年齢はいくつくらいですか?

A、社員は40歳と20歳です。その前も社員兼研修生で20歳の人が2年いました。パートさんは約65歳です。

Q、人材育成は上手く行っていますか?

A、上手くいっていません。

Q、その理由をおしえてください。

A、技術や作業工程の共有ができていないからです。今まで家族経営だったので、感覚的な部分が多いのです。そこを社員さんと共有するのが課題です。マニュアル化やデータ化が必要と感じていますが、現状では何もできていません。

反対にうまくいっている部分は、人間関係が良好なところです。辞めた方も遊びに来てくれるほどです。うちは社員さんたちが働きやすい労働環境を作るようにしています。仕事は8~17時で、休憩は10時と15時に20分ずつ。お昼休憩も90分あります。さらに残業はほとんどなくて、日曜日が基本的に休みという体系で回しています。また、作業がない時期が年間で2週間ほどしかないので、その期間は休むようにしています。「給料はいつも通り払うので休んでください」と、社員さんたちに伝えています。

Q、人材募集は行っていますか?

A、今は募集していませんが、僕の代わりになる、右腕のような存在が必要だと感じています。

Q、過去に人材募集はどのような方法で行っていますか?

A、求人を出したことはなくて、すべて紹介や希望して来てくれるといったご縁です。

Q、人材採用で苦労されている点について教えて下さい。

A、「たまたま人が集まった」という形なので、結果的に苦労しています。農大生や高校生の研修の受け入れ、授業に出向く、メディアに出るなど、認知度向上のための取り組みをしているおかげで、たまたま人が来てくれているのかもしれません。

ミヤザキファームの生産管理について

Q、農業生産している中で、一番苦労した点は何ですか?

A、トマトは栽培期間が長いので、季節・環境が変わります。数値化せずに感覚に頼っていると、その変化に僕が対応できず、収量が上がらないことがありました。

Q、それはどのように解決されましたか?

A、まだ解決の途中です。

Q、農業生産において独自で工夫されているところはどのような点ですか?

A、土の中の物理性・化学性・生物性を意識して、論理的・化学的に肥料や水分がどう変化して、どう作物に吸収されているかを意識しています。有機肥料を中心に使っているので、化成肥料と有機肥料の吸収の違いも意識しています。そういったことを意識しながら土壌診断をしています。

Q、現在、農業生産において困っていることはありますか?

A、数値化ができていないことです。課題は明確ですが、環境制御にはいろんな手段があるので、どれがいいか分かりません。

Q、解決に向けて取り組んでいることを教えて下さい。

A、ビニールハウス内の環境制御については、ネポンのアグリネットを入れていました。でも実際はモニタリング程度で、それを活かすことはできていません。センサーの数値と自分の感覚を照らし合わせながら、数値化していく必要があります。これから環境制御機器を導入して、検証していく必要があります。

宮崎様が目指す農業の未来

Q、ミヤザキファームのトマトについて教えて下さい。

うちは市場出荷よりも契約販売が多いから、今回のようにトマトの相場が落ちてもあまり影響がありません。面積が増えていることもありますが、それ以上に注文が増えたので、売り上げは今年が一番多いのです。トマトは環境制御を駆使して収量を増やす流れになっています。でも、収量も大事ですが、植物体がどう栄養を吸収しているかも把握しておかなければなりません。だからうちでは糖度・抗酸化力・硝酸態窒素・ミネラルを検査しています。お客さんが決まっているので、いい味のトマトを安定して出荷して、かつ栄養価が高いとわかると、より喜んでもらえます。そこを感覚的ではなくて、科学的にわかったうえで出荷していきたいです。

Q、今後の展開について考えていることを教えて下さい。

A、決まったお客さんに一定の値段で安定した量を販売することを続けていきたいですね。うちの経営理念は「環境と人にやさしい農業の実践と、持続的な農業の実現」です。環境面では、農薬の使用量を減らしたり、環境にやさしい資材を選ぶようにしています。人の面では、働いている人が心も身体も豊かになるような労働環境を築いていきたいと思います。だから雇い方も規模拡大の仕方も無理しない、そんな農業の形を確立したいと思っています。

また、農業を通して氷川町を盛り上げていきたいです。農業体験などのエンタメ要素を提供することで、氷川町に人が来てもらうきっかけを作りたいです。それで知名度が上がって氷川町が賑わえば、10年後も20年後も住みやすい町になると思います。だから地域から応援されるような農業経営をしてきたいと思います。

Q、宮崎様が考える今後の農業のあるべき姿について教えて下さい。

A、農業という職を選んでも、他産業並みの、あるいは他産業以上の生活の豊かさを得られるのが、今後の農業の姿だと思います。

Q、宮崎様から若手農家へひとことお願いします。

A、僕は親から継いだため、農地・設備・技術・取引先といった基盤があり、農業ができています。ただ、新規就農となるとハードルが高く、相当な努力が必要です。経営者になりたい思いがある方にはチャレンジしやすい産業だと思います。でも「農業で儲けたい」という強い思いがないと苦労するので、想いのない方は就農はやめた方がいいと思います。「ちょっと農業やってみようかな」という軽い気持ちでは、農業は苦しいです。

インタビューを終えて

課題は明確だが、対応することができないというジレンマをお話しいただきました。

しかしながら「環境と人にやさしい農業の実践と持続的な農業の実現」と明確なビジョンを持ち、地元である氷川町に必要とされる農業を実践したいと語っておりました。

氷川町モデル(宮崎モデル)が確立される日も近いでしょう。

今回は、少し緊張されていたようで、是非、フェイスブックをご覧いただければ、宮崎様の違う側面を見ることができます。

実家が農業だけど、継ぐのを迷ってらっしゃる方はコンタクトしてみてはいかがでしょう。