株式会社八代トマト流通センター 代表取締役 中村 優貴様

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株式会社八代トマト流通センターについて

生まれながら家業を継ぐ宿命、それを受け入れ、さらに新しい付加価値を生み出し、人・会社・地域共に成長できる会社にしていきたい。

そのような志を持った、株式会社八代トマト流通センターの3代目、中村優貴様にお話をお伺いいたしました。

株式会社八代トマト流通センター

3代目 中村 優貴様

http://www.ytrc.jp/

Q、株式会社八代トマト流通センターの創立は何年ですか?

A、平成7年です。

Q、従業員数(社員とアルバイト数、研修生の数)を教えて下さい。

A、社員が約30人、アルバイトが約40人、研修生が40人です。それに加えて役員が数名います。

Q、中村様が農業を始められたきっかけを教えて下さい。

A、「お前が跡を継ぐんだぞ」と言って育てられてきたので、農業以外の選択肢はありませんでした。跡を継ぐから勉強しなくていいんだ、という感じでした。でも、勉強するに越したことはないですね。

Q、中村様の経歴を教えて下さい。

A、20歳の頃に大学を中退してから、サカタのタネさんの研修制度を2年間受けて、八代に帰ってきました。それからこの会社に3年間勤めましたが、働く中で1度ここを離れて自分で経営しないと変えられないと感じる部分がたくさんありました。だから経験と実績を作るために独立しました。独立してからは大玉トマトを6年ほど栽培しましたが、全然うまくいきませんでした。その当時は、生産を自分がやって、販売は八代トマト流通センターに任せていました。

Q、株式会社八代トマト流通センターの栽培作物を教えて下さい。

A、大玉トマトを全体の2/3、ミニトマトを1/3の割合で栽培しています。

Q、株式会社八代トマト流通センターの栽培面積を教えて下さい。

A、自社農園だけで10haほどです。

Q、株式会社八代トマト流通センターが農業生産以外で行っている他事業について教えて下さい。

A、パッキングと加工、育苗事業をしています。育苗は自社農園分と契約農家さん用があります。

Q、中村様が会社を経営する中で最も気になることは何ですか?

A、販売と人材育成です。

Q、その理由をおしえてください。

A、販売に関しては、味や栽培方法といった他の農家さんが目指していないところで付加価値を付けたいと思っているからです。トマトは年々単価が下がって、農家さんの技術も上がっています。それでみなさん品質や安心安全といった付加価値をつけて売ろうとしていますが、僕はそれだと差別化出来なくなると考えています。だから他のところで付加価値をつけたいと思っています。

人材育成に関しては、この会社を働く人が成長できる場所にしたいと思っているからです。若い人たちと一緒に働いていると「やらされている感」があると感じています。農業の楽しさや自己成長の喜びをもっと共有したいと思います。だから、知識が身に付き、人生のステップアップに使える学びのある会社にしたいと思っています。自己成長と会社の成長がリンクしたら、個人も会社もハッピーですからね。うちの会社からキャリアアップしていく中で、次の会社が農業でなくてもかまいません。この会社で学んだ知識や経験が、他業種でも活きるくらいの学びにしたいと思います。

株式会社八代トマト流通センターの販売戦略について

Q、株式会社八代トマト流通センターの販売先はどちらですか?

A、半分は生協さんや大手スーパーマーケットさん、残り半分は外食などの契約販売です。

Q、株式会社八代トマト流通センターは直販されていますか?

A、ありません。

Q、販売戦略において苦労されていることはありますか?

A、生産量が不安定で、契約を組みにくいことに苦労しています。

Q、販売戦略において工夫されていることはありますか?

A、グローバルGAPを取得して、他社と差別化できるようにしています。

株式会社八代トマト流通センターの人材育成について

Q、株式会社八代トマト流通センターの平均勤続年数はどのくらいですか?

A、15年くらいです。

Q、株式会社八代トマト流通センターの従業員の平均年齢はいくつくらいですか?

A、選果は50~60代の方が中心で、生産は30歳前後の方が中心です。

Q、人材育成は上手く行っていますか?

A、うまくいっていないと思います。

Q、その理由をおしえてください。

A、仕事に対して疑問を持ったり、理解できるまで自分で調べたりという雰囲気が少ないと感じています。例えば、トマトが病気になったとき、経験のある人の話だけで判断しようとします。僕はそれだけでなくて、人から話を聞いた上で自分でも調べてみて、しっかり理解することが大切だと思っています。

逆にうまくいっている部分は、ムードメーカーのような人が何人かいて、雰囲気がいいところです。農業は大変です。でも苦楽を共にする仲間たちと一緒に作業できることは、農業の良いところだと思います。だからムードメーカーの役割は大きいと思います。

Q、人材募集は行っていますか?

A、しています。

Q、人材募集はどのような方法で行っていますか?

A、ハローワークです。

中村様が目指す農業の未来

Q、今後の展開について考えていることを教えて下さい。

A、農業×エンタメみたいに、他業種とコラボしながら面白いことをしていきたいですね。消費者やこれから農業を担う若い人たちには、楽しさやカジュアルさを伝えることが大切だと思います。それで「こんな楽しそうに農業をしている人たちがいるんだ」と僕らのことを知ってもらって、僕らから買いたいと思ってほしいのです。これこそ、味や品質に頼らない新しい付加価値です。もちろん、味や品質が良いことは前提ですけどね。

Q、中村様が考える今後の農業のあるべき姿について教えて下さい。

A、もっと楽しくあるべきだと思います。農業は作物も育てるし、働く人の人生も作るし、その作物を食べてくれる人の健康も作っています。そこに楽しさを加えることで、みんな元気に楽しく生きていけます。そんな様子をSNSで発信できるといいですね。

Q、中村様から若手農家へひとことお願いします。

A、僕は何も考えずに独立して、結局うまくいきませんでした。でも、準備するに越したことはありませんが、とりあえず一歩踏み出してみることが重要だと思います。やってみると、自分に足りないものに気づけます。迷っているなら、一歩踏み出してみてください。

インタビューを終えて

祖父・父から会社を受け継いで事業を営み、現在は100人以上を雇用しつつ今後さらなる飛躍を目指すという貴重なお話を伺えました

令和時代とも言える、農業×エンタメ(SNS)を活用し、作物も作る・人も作る・人生も作る・健康も作る(作った野菜を食べていただく)そんな会社にしたいとおっしゃっていました。

味・品質以外の付加価値を創造し続ける、元ユーチューバーの中村優貴様の活躍に期待です。

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