家庭菜園の作業の中でも特に気の使う作業として挙げられる水やり。
とくに定植直後やプランター栽培では怠ることのできない水やりですが、毎日行うとなるとなかなか大変な作業です。
また、ついつい水やりを忘れてしまって植物を枯らしてしまったり、逆に水のやりすぎで植物が腐ってしまったりと感覚を掴むのに一苦労している方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は家庭菜園の水やりの負担を軽減できるさまざまなタイプの潅水設備をご紹介します。
目次
1.手軽に使える簡易潅水タイマータイプ
2.さまざまな場所で使える自動水やりタイプ
3.広い畑にも均等に水やりできる潅水チューブ
4.潅水設備で家庭菜園の作業負担を軽減
1.手軽に使える簡易潅水タイマータイプ
家庭菜園の水やりを楽にしたいけどあまり費用をかけたくないとう方には、簡易的な潅水タイマーがおすすめ。
ここではいくつかある潅水タイマーの中から1つピックアップしてみました。
セーフティー3 散水簡易タイマー
https://www.fujiwarasangyo-markeweb2.com/DispDetail.do?volumeName=00017&itemID=t000100035290
セーフティー3は水道の蛇口に取り付けるタイプの散水タイマーです。ぜんまいで動く手動式のタイプなので電池が不要。
操作もシンプルでダイヤルを回せば5~120分まで設定可能です。
潅水ホースや点滴ドリッパー、スプリンクラーなどと連結することで、畑だけでなくプランターなどの水やりも行うことができます。
潅水タイマーの中ではとても安価に購入できるため、とにかくコストを抑えたいという方にピッタリです。
しかし耐久性に不安があるという声もあり、凍結時などに破損してしまうといったこともあるようです。
2.さまざまな場所で使える自動水やりタイプ
日中仕事で水やりができない時や旅行などで家を空けるときは、高機能自動潅水器が重宝します。
ここでは必要な物が全て揃っていてあとは組み立てるだけの潅水キットを2つご紹介します!
ソーラー自動灌水器 水やり花子
水やり花子は特徴はなんといっても電源と水道の確保が不要なこと。
ソーラーの力で動くポンプがタンク(タンクは付属しません)などから水を給水し、水やりをしたい場所に潅水してくれるだけでなく、液肥を混ぜれば追肥の手間も省けます。水道や電源の確保が難しいベランダなどでのプランター栽培におすすめです。
また、潅水スケジュールは開始時刻、潅水時間、曜日など細かく設定することができるので最適な水やりが可能です。
付属のノズルはシャワータイプや噴霧タイプ、スプリンクラータイプなど全部で8種類!作物や育て方に合わせてさまざまな場所に水やりをすることができちゃいます。
組み立てはプランに合わせてホースをカットし、ノズルを配置するだけで誰でも簡単に行えるのも嬉しいポイントです。
電源も水道も不要で自由度が高いので目的に応じてアレンジができるのが最大の魅力。
ノズルを欲張って繋げてしまうと水圧が弱くなることもあるようなので、そのあたりは注意が必要そうです。
ソーラーでは不安という方には別売りでACアダプターも販売されているので、電源の確保が可能な方はそちらもおすすめ。
タカギ 簡単水やりシステム GKK101(家庭菜園用)
https://hi.takagi.co.jp/products/detail.php?product_id=421
ホームセンターなどでもよく見かけるタカギの水やりシステムスターターキットは鉢植えやプランター栽培がメインですが、家庭菜園など畑での利用が可能なセットも販売されています。セット内容はタイマーや潅水ホース、点滴チューブなど水やりに必要な物は全て揃っています。
タイマーは乾電池で動くタイプなので、電源確保の心配もいりません。水やりをする日や時間などを細かく設定できるので旅行などの外出時も安心。
また、貸し農園など自宅から離れた場所で家庭菜園をやっていて頻繁に管理に行けない方にもピッタリだと思います。
組み立ては水道にタイマーを設置し調圧ジョイントを取り付けたら、自分の畑に合わせて部品やホースを配置して繋げるだけ!
誰でも簡単に水やりシステムを作ることができちゃいます。
ただし蛇口の形状によっては別売りの商品が必要な場合や、取り付けができない蛇口もあるので購入前に必ずチェックすることをおすすめします。
3.広い畑にも均等に水やりできる潅水チューブ
大きい畑などでの家庭菜園で必要になってくるのが潅水チューブ。
農業の現場でよく使用されている潅水チューブは、家庭菜園でもある程度の大きさの畑を持っていて、均一に潅水したいという方におすすめ。ここではさまざまな用途に対応できる潅水チューブを2つご紹介します。
住化農業資材 スミサンスイR露地ワイド
https://www.sumika-agrotech.com/irrigation/products/spray/sumi_sansui_r_roji_wide/
スミサンスイは露地栽培やハウス栽培を行う農家などでよく使われている潅水チューブです。
その中でもスミサンスイR露地ワイドは散水幅10mと畝全体にむらなく潅水をすることができるのが最大のメリットで、最大100mの畑に対応。
自分の畑に合ったサイズにカットして使うことができます。プロ向けの商品ではありますが、優しい雨のような散水で土の跳ね返りがなく、病気などのリスクも軽減してくれるので本格的に家庭菜園を行いたい方にはおすすめです。
設置には塩ビの配管やワンタッチニップルと呼ばれる専用パーツなどが必要になりますが、広い畑を持っていて潅水作業に追われてしまっているという方にはとても便利な商品です。
三菱ケミカルアグリドリーム エバフローA
エバフロ―もスミサンスイと同様、自分の畑のサイズに合わせてカットして使うことができるタイプの潅水チューブです。
散水幅は2.3mとスミサンスイには劣りますが、潅水チューブの中に特殊フィルターが内蔵されているため、目詰まりなどのリスクはかなり軽減されているものになっています。
また、設置方法も塩ビの配管と継手と呼ばれる接続部分などを用意する必要があるようです。
筆者が農業の現場でエバフロ―を使用していた時は、普通のホースに継手を接続する方法で設置していたので家庭菜園でも導入しやすいのではないかと思います。
こちらもプロ向けの商品ではありますが、広い畑で家庭菜園を行っている場合など潅水の手間が省けます。 4.潅水設備で家庭菜園の作業負担を軽減
4.潅水設備で家庭菜園の作業負担を軽減
今回は家庭菜園で潅水設備を作る際におすすめな製品を紹介しました。
小規模な家庭菜園で潅水設備は必要か、という疑問もあるとは思いますが仕事や旅行で家を空けることが多い方には必要な設備であると言えるでしょう。
コストを抑えつつも本格的な設備が欲しいという方には、1万~2万円程度で揃えることができるキットタイプの潅水システムがおすすめです 。