霧状散水!住化農業の「ミストエース」シリーズとは

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葉物野菜や育苗において、水やりは非常に大切で繊細な作業です。少しでも水が足りていない場所や跳ね返った土がかかった株があれば、たちまち生育に影響が出てしまいます。

全体に水をあげたつもりが一部かかっておらず、生育が遅れてしまうという経験をした方も多いと思います。そんな課題に対して、住化農業資材株式会社は「穿孔(読み方:せんこう)」という独自の技術で挑んできました。そして、その穿孔技術によって誕生したのが「ミストエース」シリーズです。

今回は、住化農業独自の技術「穿孔」と、穿孔を使った潅水チューブ「ミストエース」シリーズについて紹介します。

ムラのない散水を可能にする独自技術「穿孔」とは?

近年は農業の効率化のために、ビニールハウスで野菜や苗を育てる際に潅水チューブを使って潅水する農家も増えてきました。

バルブを捻るだけでハウス全体を潅水できるので、作業の負担を削減でき、効率よく作物を育てられます。

潅水方法には地表潅水や点滴潅水、頭上潅水など、作物によってさまざまです。

中でも頭上潅水は、ハウスの壁や天井にノズル付きのパイプやチューブを設置して、ハウス全体を潅水する方法です。葉物野菜や育苗施設でよく採用される潅水方法で、ほかの潅水方法に比べると、一度に広い面積を潅水できるというメリットがあります。

一方で、デメリットもいくつかあります。

まず、高い位置からの水やりなので、水滴によって土が跳ね返り、作物にかかってしまいます。この土跳ねによって、生育が遅れたり、病気になったりと、作物に何かしらの影響が出ることがあります。

また、潅水にムラができることで、作物の生育に差がつき、管理や出荷に手間がかかるといったことも起こります。

そんな頭上潅水の課題を解決してしまうのが、住化農業の開発した独自技術「穿孔」です。「穿孔」とは、穴が開いていることを意味します。

住化農業ではプラスチック成型・加工技術やレーザーなどの独自の穿孔技術によって、非常に小さな穴がたくさん開いた「多管孔チューブ」の開発に成功しました。

小さな穴がいくつも開けられているため、多管孔チューブから散水される水は霧状です。水滴1粒1粒が非常に細かいため、土が跳ね返る心配はありません。

また、過去の散水分布のデータを活かして、ムラのない散水ができるような設計になっています。

この穿孔技術を使った潅水チューブが、住化農業の「ミストエース」シリーズです。中でも、「ミストエースSナイアガラ」という製品は、頭上潅水に革命をもたらした製品として注目を集めています。

頭上潅水に革新をもたらす「ミストエースSナイアガラ」

ミストエースシリーズの中でも、最近特に注目を集めているのが「ミストエースSナイアガラ」です。頭上潅水用の潅水チューブで、現場からのフィードバックを活かした製品となっています。

頭上潅水に穿孔技術を組み合わせることで、さまざまなメリットが生まれています。

ここからは、ミストエースSナイアガラの長所を3つ紹介します。

まず1つ目は、高所に設置できるため、作業の邪魔にならないことです。

潅水チューブを地面に設置していると、移動のときに邪魔になります。しかし、ミストエースSナイアガラは専用の保持具を使って頭上に設置できるため、ハウス内の移動の邪魔になりません。

また、収穫や芽かきなどの作業だけでなく、トラクターを使った作業も、潅水チューブを気にせずスムーズに行えます。

2つ目のメリットは、穿孔技術によるムラのない散水です。

穿孔技術による霧状の散水で土の跳ね返りがなく、作物全体をやさしく包むように濡らします。その結果作物の生育が揃い、作業の効率化につながります。

また、チューブを縦に設置することによってチューブのたわみが少なくなり、よりムラのない散水ができます。広いハウスでも、20~30分程度で1回の潅水が終了するほどの効率の良さを誇ります。

3つ目のメリットは、さまざまな種類の作物に対応していることです。

ミストエースシリーズの中でも、ミストエースSナイアガラを使って育てられる作物は非常に多種となっています。

ほうれん草や小松菜などの葉物類、野菜や水稲の育苗、切花の定植後潅水など、この製品1つで多くの作物に対応できます。また、単棟・連棟ハウスを問わず使用できることも魅力です。

このように、頭上潅水と穿孔技術を組み合わせた「ミストエースSナイアガラ」は、頭上潅水に革命をもたらす製品として、農家の間で非常に高評価を得ています。今後のハウス栽培をさらに効率化する製品として、大きな期待がかかります

その他の「ミストエース」シリーズ

ミストエースシリーズには、ほかにもさまざまな製品があります。用途別に見ると、野菜や果樹、育苗、さらにはハウス内の温度・湿度調整向けに設計された製品があります。

ここからは、ミストエースシリーズの主な製品をご紹介します。

ミストエース20ポット育苗

プランターやポットを用いた花苗やイチゴの苗の潅水向けに開発された製品です。散水幅が約1.5mと、ミストエースシリーズの中ではコンパクトなのが特徴で、60mの長さにわたって苗をやさしくムラなく潅水します。

専用の巻取機を使えば、敷設・収納・移動といった作業が簡単になります。また、専用の保持具を使うことで、苗よりも高い位置に設置することも可能です。

ミストエース35ダブルウィング

ハウスの畝に設置して、水平に散水する潅水チューブです。

チューブから両サイドに散水され、散水幅は約2.5m、チューブの長さは100mです。霧状の散水で畝全体をムラなく潅水でき、カーネーションやトルコギキョウの無マルチ栽培、アスパラガスの潅水に非常に適しています。

ミストエース20果樹02L/04L

ミストエースシリーズの中には、果樹栽培で使える製品もあります。ミストエース20果樹02l/04Lは、専用の部材「ミスト20ハンガー果樹」を使うことで、果樹棚に吊り下げて使うことができます。

地上部ではなく頭上に設置できるため、スピードスプレイヤーの妨げにもならず、果樹園全体にムラのない潅水ができます。

主な対象作物はナシ、ブドウ、わい化リンゴで、普段の潅水だけでなく、干ばつ時などでも活躍します。

ミストエース20ハウスクール

ミストエースシリーズの中には、作物への潅水以外でも活躍する製品があります。

ミストエース20ハウスクールは、ハウス内の温度や湿度の調整を主な目的として開発された製品です。霧状の水による冷房効果や、湿度調整による果実の肥大促進などの効果を発揮します。主にナスやキュウリといった果菜類や、観葉植物の栽培に使われます。

このように、ミストエースシリーズの中には、さまざまな製品があります。穿孔による霧状散水で、あらゆる作物に対応しています

まとめ

野菜栽培は、潅水方法1つで作物の生育や作業効率が大きく変わります。

「穿孔」という独自技術で霧状散水を可能にした住化農業は、ハウス栽培における課題を解決し、効率的な潅水を可能にしました。もし、ハウスの潅水方法について悩んでいるなら、「ミストエース」シリーズを考えてみてはいかがでしょうか。

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